代表者あいさつ
理事長 山城清邦
【法人の歴史と保育の理念】
慈光会の保育は、現在のような充実した児童福祉政策がわが国に生まれる前から行われています。
その保育は、昭和11(1936)年、現あきる野市草花の大行寺の本堂から始まりました。
当時農村であったことから、住職であった山城祐尊が春と秋の農繁託児所として開き、こどもたちの安全な生活を確保しました。
その後、昭和14(1939)年には要望に応えて常設となりました。
このように、仏教の精神が柱として存在しています。仏教の精神とは何か。それは「人みな仏性あり」とする人間観です。
この考え方こそが基本的人権や児童福祉を支える原理であり、具体的には保育園の保育目標や保育計画の根底に横たわっているべきものであると考えます。
【保育の特色-その基本】
保育の方法論はさまざま展開されています。
それぞれ基本的な理念や哲学がありますが、慈光会としては、上記の「保育の理念」と親和性のある保育の考え方として、日本の幼児教育の草分け的存在である、倉橋惣三の考え方を基本に据えています。
倉橋惣三は、東京女子高等師範学校(現お茶の水女子大学)保育科で教鞭をとり(のち同校附属幼稚園長を務めました)、多くの指導者を育てました。
その倉橋惣三のもとで直々に薫陶を受けた八坂冨子先生を、深きご縁により迎えることができ、爾来、倉橋惣三が説いた保育方針を現在も大切に受け継いでいます。
自然豊かな環境の中で、こどもの興味や主体性を尊重し、こどもの感受性を豊かに涵養できるよう保育に努めています。
【保育と遊び】
こどもの世界は遊びがすべてです。
「遊びこそが学び」と考えることができます。
もちろん、その年齢に応じた成長を促すために、保育指針に則った設定保育も重要です。
しかしその場合でも、子どもたちの遊びの中での「知りたい」「やってみたい」という自発的な気持ちを大切にし、直接触れて感じる体験をしたり試行錯誤したり、同年代の友だちとやりとりをしたりすることが、とても大切です。こうしたことが、やがてこどもの主体性・自尊心・忍耐力・社会的スキル・他者との関係性を構築する能力などを伸ばすことにつながると考えています。
近年ではこうした単純に「読み・書き・計算」の数値では測れない「非認知能力」(感受性・自発性・人間関係形成力)の大切さが世界中で語られるようになってきました。
幼児期はまさに人間としての土壌、根元の部分であり、いかに豊かな経験をするかがとても重要です。
そのしっかりとした土壌があってこそ、小学校以降のいわゆる教科的学びを支える力につながると考えています。
そのため、プレ小学校教育の場を園で設定することは必要ないと考えています。
【行事について】
行事は、こどもの成長を表現したり、確かめたりすることが出来る大切な機会のひとつです。
さまざまな行事があります。
しかし、何よりもまず、こども自身が楽しみながらのものでなくてはならないと考えています。
成長に合わせた、無理のない内容であるかどうか、一日のなかでの時間帯はどうか、など、こどもの立場に立ったものを心掛け、「見せる」ためだけのものとならないよう、こどものためにじゅうぶん練った内容となるよう努めています。
大行寺について
大行寺 Instagram
法人概要
会社名 | 社会福祉法人 慈光会 |
所在地 | 〒197-0802 東京都あきる野市草花3056 |
電話番号 | 042-558-7003 |
FAX番号 | 042-559-3071 |
代表者 | 理事長 山城清邦 |
設立年月日 | 昭和40年8月2日 |
従業員 | 240名 |
沿革
昭和11年 | 大行寺養児園を開設(農繁期だけの季節保育所) |
昭和14年 | 上記を常設の保育所とする |
昭和18年 | 戦時託児所令により、都立多西戦時託児所となる |
昭和25年 | 多西戦時託児所を東京都から移管して、「宗教法人 大行寺 多西(たさい)保育園」として再出発 |
昭和30年 | 東福保育園 設立 認可 |
昭和34年 | 多西保育園 が 大行寺 利用の施設から独立園舎に移る |
昭和40年 | 社会福祉法人 慈光会 認可 |
昭和42年 | 加美平保育園 設立 認可 |
若葉保育園 設立 認可 | |
昭和44年 | 久米川保育園 設立 認可 |
昭和45年 | あそか保育園 設立 認可 |
昭和46年 | 多西保育園 を 草花保育園 に改称し慈光会に編入 |
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